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【システム開発V字モデル】って何? 初めてでも大丈夫!「なんで最初が肝心なの?」を図解でスッキリ解説!

  • 執筆者の写真: Yukaringo
    Yukaringo
  • 4月10日
  • 読了時間: 8分
システム開発 V字モデルって何? 初めてでも大丈夫!「なんで最初が肝心なの?」を図解でスッキリ解説!

【システム開発V字モデル】って何? 初めてでも大丈夫!「なんで最初が肝心なの?」を図解でスッキリ解説!


「ウチもそろそろ業務効率化のためにシステムを導入しよう!」

「新しいサービス、Webシステムで展開したいな!」


そう思って開発会社さんに相談したら、「開発はV字モデルで進めますね」なんて言われたりしませんでしたか?


(V字…? あの、指でやるやつ…? いやいや、違うか…)


専門用語が出てくると、ちょっと身構えちゃいますよね。特に初めてシステム開発を依頼する経営者さんや担当者さんにとっては、「え、それって何? 大丈夫なの?」と不安になることもあるでしょう。


ご安心ください! この記事では、システム開発の進め方のひとつである「V字モデル」について、専門用語をなるべく使わず、「なんでそんな進め方するの?」「なんで最初の打ち合わせがそんなに大事なの?」といった疑問に、ズバッとお答えしていきます! これを読めば、ベンダーさんの説明も「なるほどね!」と理解できるようになるはずです。


V字モデルとは? 一言でいうと「計画」と「確認」の二人三脚モデル!

システム開発のV字モデルとは、その名の通り、アルファベットの「V」の字を描くように開発プロセスが進むモデルのことです。

V字モデル
(イメージ図:こんな感じのV字を想像してくださいね!)
  • V字の左側(下り坂): システムを「どう作るか」を具体的にしていく「作る(計画・設計)」フェーズです。

  • V字の右側(上り坂): 作ったものが「ちゃんと動くか」「計画通りか」を確認していく「確かめる(テスト)」フェーズです。


ポイントは、左側で作る計画(設計)段階ごとに、それに対応する右側の確認(テスト)段階が用意されていること。まるで、山を下りながら「よし、ここで休憩しよう。帰りはここで景色を確認だな」と計画を立て、実際に登りながら「計画通り、ここで景色を確認!OK!」とチェックしていくようなイメージです。


なぜV字? フェーズごとに見てみよう!

具体的にどんなことをするのか、V字の左側(下り坂)から見ていきましょう。


  1. 要件定義:「こんなシステムが欲しい!」をガッチリ固める

    • やること: 「このシステムで何を実現したいのか?」「どんな機能が必要か?」といった、システムに対する要望をとことん明確にします。ここが全ての土台!

    • 例えるなら: 「どんな家を建てたいか?」を決める段階。「平屋がいい」「キッチンは対面式」「子供部屋は2つ」といった夢や要望を具体化します。

    • 重要な理由: ここで決めたことが、最終的に「使えるシステム」になるかの分かれ道! 曖昧だと、後で「思ってたのと違う…」となりがちです。

  2. 基本設計(外部設計):「要望をどうシステムで実現するか」の骨組みを作る

    • やること: 要件定義で決まったことを、システムの機能画面イメージ操作方法といった、ユーザーから見える部分の設計に落とし込みます。「このボタンを押したら、こう動く」みたいな大枠ですね。

    • 例えるなら: 家の「間取り図」を作る段階。部屋の配置、ドアや窓の位置などを決めます。

  3. 詳細設計(内部設計):「骨組みをどうやって作るか」の具体的な設計図を作る

    • やること: 基本設計で決まった機能などを、開発者(プログラマー)が理解できるレベルまで、もっともっと細かく具体的に設計します。プログラムの部品(モジュール)構成や、データの流れなどを決めます。

    • 例えるなら: 家の「柱の太さ」「壁の材質」「配線の引き方」など、職人さんが実際に作業するための詳細な指示書を作る段階。

  4. 【V字の底】実装(コーディング):設計図をもとに、実際に組み立てる!

    • やること: 詳細設計書に基づいて、プログラマーが実際にプログラムコードを書いてシステムを作り上げていく作業です。

    • 例えるなら: 設計図通りに、大工さんや職人さんが家を建てる段階。


さあ、V字の底まで来ました! ここから右側(上り坂)、つまり「確かめる」フェーズに入ります。


  1. 単体テスト:「部品」はちゃんと動く?

    • やること: 実装で作った小さなプログラム部品(モジュール)が、それぞれ設計通りに正しく動くかを確認します。

    • チェック対象: 詳細設計で決めた通りに動くか?

    • 例えるなら: 「ドアはちゃんと開け閉めできるか?」「蛇口から水は出るか?」など、個々の部品をチェックする段階。

  2. 結合テスト:「部品」を組み合わせたら、うまく連携する?

    • やること: 単体テストでOKだった部品たちを組み合わせて、意図した通りに連携して動くかを確認します。

    • チェック対象: 基本設計で決めた機能の連携はOKか?

    • 例えるなら: 「キッチンでお湯を出したら、給湯器はちゃんと動くか?」「リビングのスイッチで廊下の電気がつくか?」など、連携部分をチェックする段階。

  3. システムテスト:「システム全体」として、要求通りに動く?

    • やること: すべてを結合したシステム全体が、最初の要件定義で決めた要件をすべて満たしているか、ユーザー視点・システム視点の両方から確認します。性能(スピード)やセキュリティなどもチェックします。

    • チェック対象: 要件定義で決めた「欲しいもの」になっているか?

    • 例えるなら: 「家全体として、最初に要望した通りの機能や性能を持っているか?」を総合的にチェックする段階。「断熱性は十分か?」「雨漏りしないか?」など。

  4. 受け入れテスト:発注者(あなた)が最終確認!「うん、これならOK!」

    • やること: 実際にシステムを使う発注者(あなた)が、最終的に「うん、これなら業務で使えるね!」「お願いした通りだ!」と確認・承認するテストです。

    • チェック対象: 最初の要件定義で伝えた要望が、本当に実現されているか?

    • 例えるなら: 家の「施主検査」。実際に住む人が、「これで満足!」と最終確認する段階。


なぜ「上流工程(最初の計画)」が超重要なのか? なぜ「後戻り」は高くつくのか?

V字モデルの流れを見て、「なるほど、計画と確認がセットなのね」というのは分かったかと思います。では、なぜ特に「要件定義」のような最初の工程(上流工程と呼ばれます)がそんなに大事なのでしょうか?

それは、V字モデルが基本的に「前の工程に戻らない(戻りにくい)」ことを前提としているからです。


  • 理由1:下の工程は、上の工程の「決定」に基づいて進むから

    • 要件定義(どんな家?)が決まらないと、基本設計(間取り)は描けません。

    • 基本設計が決まらないと、詳細設計(柱の太さ)は決められません。

    • 設計が決まらないと、実装(建設)はできません。

    • そして、テスト(確認)は、その対になる設計(計画)が正しく実現されているかをチェックします。


  • 理由2:「後で気づいた…」は、手戻りがめちゃくちゃ大きいから

    • もし、家がほぼ完成してから(システムテスト段階)、「やっぱり平屋じゃなくて2階建てが良かった!」(要件定義の変更)と言ったらどうでしょう? …想像するだけで大変ですよね? 基礎からやり直し、莫大な時間とコストがかかります。

    • システム開発も同じ。実装(コーディング)が終わってから、「やっぱりこの機能、根本的に変えたい」となると、設計から見直し、大量のコードを書き直し、関連するテストも全てやり直し…となり、コスト(費用・時間)が跳ね上がってしまうのです。


だからこそ、V字モデルでは「最初にしっかり決めること」「各段階でしっかり確認すること」が非常に重要になります。「まあ、作りながら考えましょ♪」が通用しにくいモデルとも言えますね。(そういう場合は、アジャイル開発など別のモデルが向いていることもあります)


V字モデルのメリット・デメリット(ざっくり)

  • メリット

    • 計画段階(設計)と確認段階(テスト)が対応していて、品質を確保しやすい

    • 各工程の成果物が明確なので、進捗管理がしやすい

    • 最初に要件を固めるので、大規模で要件が変わりにくいプロジェクトに向いている。

  • デメリット

    • 原則、後戻りが難しい(コスト高)。途中で仕様変更が多いと大変。

    • 最初の要件定義が不十分だと、後工程で問題が発覚しても修正が困難。

    • 実際に動くものを見るまでに時間がかかることがある。


まとめ:V字モデルは「転ばぬ先の杖」!最初の計画が肝心!

V字モデルは、システム開発の進め方のひとつで、


  • 「作る(計画・設計)」と「確かめる(テスト)」がV字の形に対応している。

  • 各段階で何を作り、何を確認するかが明確。

  • 特に最初の「要件定義」が超重要! ここでしっかり要望を固めることが、後の手戻り(=コスト増)を防ぐカギ。


ということがお分かりいただけたでしょうか?


ベンダーさんが「V字モデルで」と言うのは、「ちゃんと計画立てて、段階ごとにしっかり確認しながら進めますよ。だから最初に『何がしたいか』を一緒にしっかり決めましょうね!」というメッセージでもあるわけですね。


とはいえ、「じゃあ、ウチの要望をどうやって正確に伝えたらいいの?」「この進め方で本当に合ってるのかな?」など、具体的なプロジェクトになると、また新たな疑問や不安が出てくるものですよね。


そんな時、「誰に相談したらいいんだろう…?」とお悩みなら…


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